チャールズはアメリカ、ミズーリ州、レイはカリフォルニア州生まれ。
ミッド・センチュリー・モダンの巨匠と称される夫妻は家具だけでなく、建築、映画、 グラフィックなど20世紀のデザイン界に数々の金字塔を残しています。
1925年からワシントン大学建築科に在籍したチャールズは、1930年にセントルイスで
建築事務所を開設。1936年からクランブルック・アカデミーの研究生に招かれ、
1940年に入学したレイと出会います。
同じ年、MoMA「オーガニッック・インテリア・デザインコンペ」にエーロ・サーリネンとの
共同でエントリーしたプライウッド(成形合板)の椅子で優勝。
制作をサポートしていたレイと翌1941年に結婚してからは、2人の共同作業をスタート。
第二次世界大戦中はアメリカ海軍から依頼された負傷兵の脚の添え木を開発する
プロジェクトで、プライウッドの技術を進化させました。
終戦の1945年、伝説となる椅子を発表し、1946年には「イームズデザインの家具展」を
MoMAが開催。
ジョージ・ネルソンがディレクターを務めるハーマン・ミラー社と契約してから
2人が発表した家具の多くは、MoMAのデザインコレクションに収められています。
|